Steamの返金は何時間まで? 2時間・14日ルールと例外のすべて
文 Lowstamp 運営者 · 2026-08-29
まず結論から。Steamで買ったゲームは、そのゲームのプレイ時間が2時間未満で、購入から14日を過ぎていなければ、理由を問わず返金してもらえます。「思ったより面白くなかった」でも通りますし、理由を書かなくても構いません。この二つさえ満たしていれば、事実上そのまま通ります。
ここに書いた内容はSteamの公式返金ポリシーで直接確認したものですが、ポリシーはValve(Steamを運営する会社)の都合でいつでも変わり得ます。実際、2024年に一度変わっています。申請する直前に、Steamの返金ページで最新の記載をもう一度見ておくと安心です。
二つの条件は「どちらか」ではなく「両方」です
ここがいちばん誤解されやすいところです。2時間と14日は、どちらか片方を満たせばいいのではなく、両方を満たす必要があります。買って3日しか経っていなくても5時間遊んでいれば自動の範囲から外れますし、逆に30分しか遊んでいなくても購入から20日経っていれば同じことです。
- プレイ時間 — そのゲームを起動して過ごした時間の合計が2時間未満であること。
- 購入からの経過日数 — 決済した日から14日(2週間)以内であること。
- この二つを同時に満たしているときだけが、理由を問われない自動承認の範囲です。
今の自分のプレイ時間は、Steamのライブラリでそのゲームをクリックすればすぐ出ます。タイトルの横や下に「プレイ時間 1.3 時間」といった形で表示されています。際どいと思ったら、もう一度起動する前にまずその数字を確認してください。1時間55分の状態で「あと一戦だけ」と始めて2時間を超えてしまうのが、いちばんもったいないパターンです。
2時間を超えた・14日を過ぎたらもう無理?
そんなことはありません。この記事でいちばん知っておく価値があるのはここかもしれません。2時間・14日は「自動で承認される安全圏」であって、超えたら閉まる締め切りではないのです。基準を外れた申請も出すこと自体はできますし、Steamの担当者が実際に目を通して処理してくれるケースがあります。
通る見込みがあるのは、事情を説明できる状況です。自分のPCでそもそも起動しない、あるいは落ち続ける。定価で買った数日後に大幅な値下げが来た。買ったこと自体を忘れて放置していて今になって気づいた。そういうケースですね。逆に100時間遊んでクリアしてから返金を申請する、といったやり方は通りませんし、それを繰り返すと今後の返金自体が制限されることがあります。要するに、出すだけならタダなので出してみる価値はあるけれど、安全網を無料体験版のように使ってはいけない、ということです。
2時間・14日は締め切りではなく「自動で通る範囲」です。超えていても申請自体はできます。
事前購入と先行プレイ — 2024年にルールが変わりました
以前は、発売前に事前購入したゲームは発売日まで無条件でいつでも返金できました。ところが2024年4月から条件が付きました。最近は正式発売の数日前から先に遊べる売り方が一般的ですが、そこで遊んだ時間が、そのまま2時間の枠にカウントされるようになったのです。
整理するとこうなります。まだ何も遊べず決済だけしている状態なら、発売前ならいつでも返金できます。ただし先行プレイが開いていてすでに手をつけているなら、その時間が2時間を超えた時点で自動の範囲から外れます。一方で14日を数える時計は決済日ではなく正式発売日から回り始めるので、こちらはむしろ余裕がある形です。
たとえば発売3日前から遊べるゲームを買って5時間プレイしたとします。正式発売日に気が変わっても、自動での返金はもうできません。以前のルールなら通っていた状況です。先行プレイが開いているゲームは「もう買ったゲームを遊んでいる」つもりで起動するのが正解です。なお、開発元が実施するクローズドベータテストに参加した時間は、この計算から除かれます。
DLC・ゲーム内課金・ウォレット残高は、それぞれ別の時計で動きます
買うのは本編だけではありませんよね。追加コンテンツを買ったり、ゲームの中でアイテムを購入したり、ウォレットに先にお金を入れておいたり。これらにはそれぞれ違う条件が付きます。
- 追加コンテンツ(DLC) — 購入から14日以内で、そのDLCを買ってから本編を2時間未満しか遊んでおらず、DLCが消費されたり取り消せない形で適用されたりしていないこと。
- ゲーム内で買ったアイテム — Valve自社製のゲームなら購入から48時間以内で、そのアイテムを使ったり他人に渡したりしていなければ返金されます。他社のゲームはその会社がこの機能を有効にしている場合のみで、対応していないことのほうが多いです。
- Steamウォレットへの入金 — 入金から14日以内で、その残高を1円も使っていないこと。少しでも使うとその入金分は取り消せません。
- バンドル(まとめ買い) — 含まれるゲームすべてのプレイ時間を合算して2時間未満である必要があり、どれか一つでも他人に譲渡していると対象外です。一部だけ返金するのは基本的にできません。
- サブスクリプション(定期課金) — 初回決済から48時間以内、または自動更新から48時間以内で、その期間に利用していない場合に返金されます。
- ギフト — 相手がまだ受け取っていなければ贈った側が申請し、受け取り済みなら受け取った側が先に返金に同意してから贈った側が申請します。お金は支払った人に戻ります。
- Steam Deckなどの機器 — ゲームではなく物品なので、まったく別の返品ポリシーが適用されます。
ここでいちばん誤読されやすいのが追加コンテンツの2時間です。本編をすでに300時間遊んでいても関係ありません。基準は「その追加コンテンツを買ってから」本編をどれだけ遊んだかです。長年遊んできたゲームの拡張を買って合わなかったときも、本編の時間が多いからと諦めずに申請してみてください。
これは最初から対象外です
逆に、はじめから返金できないものを知っておくと無駄足を減らせます。
- 不正行為で該当ゲームがVAC BANされた場合 — そのゲームを返金する権利自体が失われます。
- 基本無料ゲームと無料プレイ期間 — お金を払っていないので戻るものもありません。
- すでに使ったウォレット残高と、消費済みのアイテム — 取り消せない状態になったものです。
- Steam外で買ったキー — 他のサイトで買ったコードをSteamに登録したものは、Steamの返金対象ではありません。その販売元の方針に頼るしかなく、これがキーを安く売るサイトをおすすめしない大きな理由の一つです。
申請の手順 — 5分で終わります
想像よりずっと簡単です。Steamのアプリでもブラウザでもでき、手順は同じです。
- Steamサポートを開いてログインします。アプリなら上部メニューの「ヘルプ」からたどれます。
- 購入履歴から返金したいゲームを選びます。最近買ったものから順に並んでいます。
- 「返金を希望します」に当たる項目を選びます。
- 理由を一つ選びます。リストから近いものを選べばよく、自動承認の範囲内ならどれを選んでも結果は同じです。
- 受け取り方法を選んで送信します。元の支払い方法に戻すことも、Steamウォレットに入れることもできます。
承認されると、全額が1週間以内に処理されます。ただし実際にカードや口座に反映されるまでは、支払い方法によってさらに数日かかることがあります。カード会社や決済会社をもう一段経由するためです。急ぐならSteamウォレットで受け取るのがいちばん早いですが、その分そのお金はSteam内でしか使えなくなる点は踏まえておいてください。10日ほど経っても音沙汰がなければ、もう一度サポートに問い合わせれば大丈夫です。
よくある質問
- 2時間を1分だけ超えました。本当にもうダメ? — 自動の範囲からは外れますが申請自体はでき、事情を書けば通ることもあります。出すだけならタダです。
- 返金を何度もすると不利になりますか? — 常識的な範囲なら心配いりません。ただしクリアしてから返金、を繰り返すと今後の返金が制限されることがあります。
- セールで買ったものを返金したらいくら戻りますか? — 定価ではなく、実際に支払った金額がそのまま戻ります。
- 返金したゲームをまた買えますか? — 買えます。ただしその間にセールが終わっていれば、そのときの価格になります。
- ギフトでもらったゲームも返金できますか? — できます。すでにライブラリに入っているなら、受け取った側が先に返金に同意し、そのあと贈った側が申請します。お金は支払った人に戻ります。
いちばんいいのは、返金する場面が来ないこと
返金制度が手厚いのはありがたいことですが、結局いちばん楽なのは、最初から後悔しない値段で買うことです。返金にかかるのはお金ではなく時間と手間ですから。申請して、待って、明細に反映されたか確認して、そうしている間にセールが終わっていた、なんてこともあります。
なので購入ボタンを押す前に、一つだけ確認しておくと違います。今のこの値段が、そのゲームが記録してきたいちばん安い値段に近いかどうかです。Lowstampでゲームを検索すると、今の価格と私たちが記録してきたいちばん安い値段を並べて表示し、その差から「今買っていい?」を一行で示します。まだ時期でなければお気に入りに入れて待てばいい。そうやって買っていると、返金画面を開く機会自体があまり生まれません。
買う前には価格の記録を、買った後に気が変わったら2時間・14日を思い出してください。